当院は耳鼻咽喉科を中心にした診療をしています。耳鼻科の病気というと急性中耳炎やアレルギー性鼻炎(花粉症)、扁桃炎などが思い浮かぶと思います。もちろん、これらは代表的な耳鼻科疾患ですが、その他にめまいや難聴、声や言葉の異常さらには喉頭癌などの悪性疾患も耳鼻咽喉科の扱う病気に含まれます。
人間の「五感」のうち、聴覚(+平衡覚)、味覚、嗅覚の3つが含まれる耳鼻咽喉科の扱う範囲は思ったよりずっと広範なのです。大学病院クラスの施設でも耳鼻咽喉科の全領域の疾患に完全に対処するのは困難でしょう。
でも、長期の入院治療や高度医療が必要になる方は多くはありません。たいていの方は外来通院や1週間前後の短期入院で済みます。したがって、当院のようにベッドを持たない診療所では適切な外来治療と必要に応じた最適な医療施設への紹介が重要になります。 幸いなことにこの地域は高度医療を行う施設である東海大学病院を始めとして中核病院である秦野赤十字病院や伊勢原協同病院などとの連携(病診連携)が大変円滑です。さらに地域外の医療機関を含めて、必要な場合は最適な医療施設への紹介受診や入院治療を勧めています。また、病院以外にも医学的領域が一部重複する小児科や脳神経外科等の地域開業医の先生方とも協力して診療しています。
診療所で外来治療ができるといっても短期間で治る病気ばかりではありません。患者さん自身がご自分の病気や治療方針をきちんと理解して治療を受けることが大切です。そのため、当院では受診時に病気についての分かりやすい解説と治療方針の説明を行うよう努めています。質問があれば遠慮せずになさって下さい。
また、当院は「院外処方」を採用しています。患者さんに必要な薬を比較的自由に処方できることと、薬やその服用の仕方について薬剤師さんから説明書も発行してもらえるなど医師にとっても患者さんにとっても利点が多いと考えるからです。薬については私にでも薬剤師さんにでも自由に質問なさって下さい。
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